こんにちは、LinQ実行委員会です。
弊社のQMOから、お客様のより良い製品開発に役立てて頂けるよう、「ソフトウェアテストの手法」や、「品質向上の為のノウハウ」を、毎月第2金曜日にウェブサイト限定のコンテンツとしてお届け致します。
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今回は「与えられた役割」ということについて書いていきます。
この話は検証には直接結びつかない話題かもしれないと考えられましたが、仕事をする上でとても重要なことであると考えている為、敢えて書かせて頂くことにしました。
初めに仕事における「役割」というと、「上司あるいはお客様からの依頼」を思い浮かべるのではないでしょうか。
検証対象のアプリを指定されたり、検証上注意して見てほしい部分を指定されたりなど、日頃この依頼を過不足なくこなすことが、検証としての仕事の役割となっています。
ただ、上記はあくまで最低限レベル。
大事なのは、ここから先の役割についてどのように考えるかだと思います。
私はこれまで仕事をしてきた中で、常に
「何故、この作業を自分がするのか」
「自分が(この対象について)検証する意味は何か」
「自分がこのチームにいる意味は何か」
上記のことについて考えて作業してきました。
まず最初の依頼が自分のところに来た時点で、明言される依頼内容とは別で、明言されない形での上司(お客様)からの「期待」というのがあると考えています。
それが、「何故、この作業を自分がするのか」です。
仕事を任せるからには、任せる側からの表向きの「依頼内容」と目には見えない「期待」の両方が必ずあると考え、仕事を受ける方は、その両方について考えるべきだと思います。
「自分が(この対象について)検証する意味は何か」については、こちらは具体的な作業により近いものになります。
「検証対象のこのような問題を明らかにしたい」等、何かしらの目的があって検証を依頼されていることがほとんどなので、ただただテスト実施をして不具合を報告する・・・というのではなく、検証の要旨を理解する必要があります。
「自分がこのチームにいる意味は何か」は、これは、上記2点とは別次元の話で、チーム内で果たす役割を常に考えることになります。
自分の役職、キャリア、年齢等々・・・色々な要素で果たすべき役割が変わってきます。
これは、お客様というより「チーム内からの期待」といっても良いかもしれません。
明言される場合もあると思いますが、こちらも通常は明言されることはないと思います。
ですので、こちらについても自分で「どのような期待が寄せられているのか」について考える必要があります。
これまで書いてきたことを一言でまとめると、
「目に見えない周囲の期待をどのように捉え、それに応えるか」を考えることです。
私がこのようなことを考えるきっかけは、「この仕事は替えが利く」思いがあったということに端を発します。
誰にでもできる仕事を思われているからこそ、「何故、あなたでなければならないのか」は常に考えておかないと、取って代わられるという危機感がありました。
昨今では、テストの自動化やAIの発達などで、誰か別の人に変わられるのではなく、 「コンピュータそのものに代わられる」という意味合いに変化してきましたが、
「何故、あなたでなければならないのか」を考えるということについては普遍であると思います。
QMO(Quality Management Officer):根岸 一矢
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以上、【Qコラ〜与えられた役割とその考え方〜(Vol/12)】でした。
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